記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2026.02.23 猫の日

記念館便りをご覧の皆さま、こんにちは。

本日から3日間、記念館から少し離れたところにある「椿神社(つばきじんじゃ)」で、「椿まつり」が開催されます。

旧暦の1月7日~9日の3日間にわたって斎行されるこのおまつりは、「伊予路に春を呼ぶまつり」として「お椿さん」の通称で親しまれ、毎年数多くの参拝者でにぎわいます。
この時期になると、春が近づいてきているのを感じます。

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記念館近くを流れる川の土手の菜の花。黄色が鮮やかです

さて昨日2月22日は、猫の泣き声の語呂合わせから「猫の日」といわれています。猫にちなんだ商品が店頭に並べられたり、イベントが開催されたりと、普段よりも猫や猫にまつわるものに触れたという方も多かったのではないでしょうか。

この猫の日は、日本では2月22日ですが、国によって違うそうですね。例えば2月4日~22日まで冬季オリンピックが開催されていたイタリアでは2月17日が猫の日で、ヨーロッパの多くがこの日だとか。また、日本にも猫の日以外に「招き猫の日」といわれる日(9月29日)があるなど、猫にまつわる記念日が複数ある国もあるようです。なかなか奥が深いです。

世界中で愛される猫たちですが、伊丹さんも大の猫好きとして知られていました。
その猫好きぶりは、記念館の「常設展示室」(名前にちなんだ「13」のコーナーで伊丹さんの足跡を具体的な資料でたどっていただけます)で「猫好き」のコーナーが設けられるほどです。

20260223-21.jpg「十 猫好き」 コーナー

そんな伊丹さんは、折に触れて猫の絵をたくさん描いていました。上述のコーナーでは、いろいろな画法で書かれた猫たちがご覧いただけますし、自分の描いた猫の絵をプリントした伊丹さんお手製のTシャツも展示されています。

 

また、ショップには伊丹さんが描いた猫のイラスト等を使用した猫グッズもあります。ポストカード、缶バッジ、ゴム印などなど、いろんな猫たちのイラストが楽しめます。

伊丹さんと猫の写真を使用したポストカードや缶バッジも人気です!

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イラストを使用したグッズ例

 

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伊丹さんと猫の写真を使用したポストカード・缶バッジ

ご興味のある方は、オンラインショップと合わせてぜひチェックしてみてください。

スタッフ:山岡

2026.02.16 新春展示室トーク

2月も中頃に差し掛かってまいりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

2月のはじめごろまでは寒波の影響で大変寒さが厳しく、春もしばらくは先かと思っておりましたが、昼頃はぽかぽかと温かく、春の匂いがしております。季節の変わり目になりますので、何卒お体にお気を付けてお過ごしください。

 

さて、去る2月14日(土)、第2回目の展示室トークを開催いたしました。

記念館の展示の楽しみ方を学芸員がお話しする催しとなっており、常設展示室に入ってすぐ、館長挨拶・特報映像コーナーにて行いました。気軽にご覧いただけるようなスタイルとなっており、メンバーズ会員の方や、たまたまご来館くださった方などもご参加くださいました。

 

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この度の展示室トークでは私が担当をさせていただきました。とても緊張して拙い説明ではございましたが、頷いてくださったり、「へ~」と聞いてくださりとご参加くださった皆さまに助けられながら無事に終えることが出来ました。

 

本日は2月14日に開催いたしました展示室トークの内容をざっくりとご紹介させていただきます。

展示の楽しみ方ということで、この度の展示室トークでは、まず記念館の展示室、特に常設展示室のつくりなどについてご紹介いたしました。常設展示室では手まわし式イラスト閲覧台・引き出し・可動式パネル展示台などお客様に触っていただける展示台があること、以前の記念館便りでもご紹介させていただきましたとおり、各コーナーの壁面にもこだわりがあることなど、常設展示室で遊び心を感じていただける点をご紹介しました。

 

その後は常設展示の特に「八 乗り物マニア」についてお話をさせていただき、伊丹さんが実際に乗っていた車のうち、脚本監督作品に出てくる車をご紹介しました。『お葬式』に登場したMG-TF、『マルサの女2』に登場したシトロエンなど、実際に映画に出てくるシーンの映像もご覧いただきました。

 

s-スクリーンショット 2026-02-14 172149.jpg『お葬式』よりMG-TF

 

 

s-スクリーンショット 2026-02-14 171705.jpg『マルサの女2』よりシトロエンCX25RI

 

その他、車に関する伊丹さんのエピソード、例えば「伊丹さんは映画の撮影期間、移動中は映画で使用するサウンドトラックのデモテープなどを聴いていたのだそう。撮影期間中にじっくりと音楽を聴けるのが運転中だったため、デモテープがある時期はずっとサウンドトラックを聴いていた」というお話しなどもして、この度の展示室トークは終了いたしました。

ご参加くださった皆さま、誠にありがとうございました。

 

次回の開催日程はまだ決定しておりませんが、定期的な開催を予定しております。次回開催が決定いたしましたら、あらためてホームページでもお知らせさせていただきますので、ぜひお気軽にご参加いただけますと幸いです。

 

学芸員:橘

2026.02.09 「開館19周年記念 収蔵庫ツアー」参加者募集中です!

寒いのはしょうがない、冬ですから。
そう割り切っていても、燻ったようなお天気は身に堪えます。
「頭が重たい身体も重たい、気圧め!」「寒くてもいい、ただ晴れてほしい!」......ほとんど毎日言ってる気がします。

20260209_roubai s.jpg文句も言わずに開花したロウバイ。偉い!

20260209_tosamizuki s.jpgトサミズキはあとひと息かな~

さて。
いよいよ寒く侘しい今日この頃、「春が来てあったかくなったらしたいこと」「出かけたい場所」をアレコレ考えて耐え忍んでいらっしゃる方に吉報です。

周年記念恒例の「収蔵庫ツアー」を今年も開催させていただくはこびとなりました。
2026年4月3日(金)~6日(月)の4日間、19周年を迎える5月15日の開館記念日に先がけての開催です。

「収蔵庫」というのは、館蔵資料を安定した環境下で保管しておくための倉庫なのですが、伊丹十三記念館の収蔵庫は、設計者の中村好文さんにより一風変わった趣向が凝らされています。直筆の原稿・原画、衣類、食器などの愛用品や書籍を「ディスプレイ収蔵」している5つのコーナーが2階にありまして、伊丹邸の一室の再現、なんていうのもございます。
ここをご見学いただきます。

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伊丹十三の創作活動の背景や生活者としてのあり方にふれていただけるイベントです。「我こそは伊丹ファン!」という方も、「ちょっと興味あるかも...」という方も、大歓迎でご案内させていただきます。

事前応募制・抽選制の催しです、ご参加ご希望の方は開催・募集要項をご確認のうえ3月6日(金)までにご応募ください。

収蔵庫ツアーの開催・募集要項はコチラ

【ご参考】18周年記念収蔵庫ツアーの開催レポート

「年度明けは忙しくて出かけられないよ~、全然"吉報" じゃないじゃーん」とガッカリなさった方、あきらめてはいけません。
これまでは年1回、4~5月の開催だった収蔵庫ツアーですが、2026年度は秋の開催も計画しております。9月にはお知らせを開始できると思いますので、またホームページを覗きにいらしてくださいませ。

楽しい予定を心の手帳にストックして、寒波を乗り越えてまいりましょう。

学芸員 : 中野

2026.02.02 2回目の展示室トーク開催が近づいてまいりました!


昨年11月に初開催し、大変ご好評をいただいた「展示室トーク」。待望の第2回がいよいよ近づいてまいりました!

s-IMG_8024.jpg写真:昨年11月開催の展示室トークの様子


※※※※※ 「展示室トーク」開催要領 ※※※※※
◆日時:2026年2月14日(土) 15時~(45分程度)
◆場所:常設展示室の館長挨拶・特報映像コーナー
◆参加費:無料  ※ご入館料が必要です。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※



当館の展示の楽しみ方を学芸員がお伝えする催しとなっております。独自の目線で学芸員が展示についてご案内いたします。当記念館は普段はご自身のペースで自由に展示をご覧いただくスタイルのため、学芸員が直接展示の解説を行う機会は非常に貴重です。是非この機会にご参加いただいて、日頃気になっていることや疑問点など、お気軽にご質問いただけますと幸いです。


開催日はちょうどバレンタインデーです。『展示室トーク』のあとに、カフェ・タンポポで一休みはいかがでしょうか。人気の当館をイメージしたチョコレートケーキをご準備してお待ちしております。

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当日は、みなさまのご来館をお待ちしております!



スタッフ:川又

2026.01.26 みかんの季節

記念館便りをご覧の皆さま、こんにちは。

3月並みの暖かさかだと思ったら、寒波がやってきて一気に気温が下がるなど寒暖差の大きな日が続きますね。どうぞお体を大事にしてお過ごしください。 

さてこの冬も、愛媛在住の私はたくさんのみかんを食べています。自分で買うこともあるのですが、大変ありがたいことにご近所さんや同僚などから多くのみかんを頂戴しまして、食後やのどが渇いた時などに1つ、2つと食べさせてもらっています。この時期、家には常にみかんがあり、外へ行くとスーパーや産直市場にはたくさんのみかんが並んでいて、みかんを目にしない日がありません。みかんの産地に住んでいるんだなぁとひしひしと感じる今日この頃です。



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今も昔もみかんは食べる専門の私ですが、学生の頃に1度だけ、実家がみかん農家の知人の手伝いで収穫作業をさせていただいたことがあります。当時の写真がなくて申し訳ないのですが、遠くに海が見える日当たりのよい段々畑で、みかんのオレンジ色がとても鮮やかだったのを覚えています。


収穫や運搬は予想以上に大変な作業でしたが、その合間には知人のご両親がみかんやその栽培についていろいろなお話をしてくださいました。土づくりのこだわり、草刈りの大変さ、みかんの保存方法や選び方、豆知識などなど。ごく身近なみかんですが、改めてその道のプロの方にうかがうお話は興味深く、大変勉強になりました。

 

伊丹さんの著書の中にも、タレントがみかん作りの名人に会いに行くというエッセイがあります。そこで名人がみかんに関するいろいろな話をしてくれるのです。
たとえばみかんの剥き方はこのように紹介されています。


名人 どうぞむいてみてください。
タレント (ミカンをむきかける)
名人 あア、そちらからむくんじゃない、センセイ。
タレント こっちですか?
名人 こちらからむいてね――ミカンはこういうふうにむくの。こういうふうにむいて、うしろ側から出すと綺麗にはがれる......ネ?
タレント ア、そうか――ちょっと、カメラ見えるかな?ええと――この緑色のポッチがありますね、これのない方、柔かい方ね、に親指 を入れて、まず――どうするんです?割るんですか?
名人 割るんです。三つにね、三つに割って、で、袋を、置くの方から手前にはがす。
タレント ハハア......
名人 うしろ側から、こうして離してくればです、袋をとるに白いスジがキワメテよくとれる。判りますか?
タレント なんでも正しいやり方ってのがあるんだな(笑)
名人 あるんです。これがミカンの食べ方。

(『日本世間噺大系』より「蜜柑」)



このエッセイでは、みかんの剥き方の他にも「みかんの選び方」「せん定と摘果について」「接木の秘訣」など、みかんにまつわるお話を会話体の文章で楽しめます。ご興味のある方は読んでみてくださいね。



20260126-2.jpgエッセイ「蜜柑」が収録された『日本世間噺大系』(新潮文庫)。
記念館ショップ、オンラインショップで販売中です。



最後にみかん繋がりでもうひとつ。
記念館のカフェ・タンポポでは、みかんそのままの味を楽しめる、みかん果汁100%のストレートジュースをお飲みいただけます。

 

「温州(うんしゅう)みかん」「清見タンゴール」「デコタンゴール」の3種類のジュースを飲み比べていただく「愛媛みかんジュース飲み比べセット」や、そのうちの1種類をたっぷり味わう「愛媛みかんジュース単品」があります。この時期、温かい場所で飲む冷たいみかんジュースは乾燥しがちな喉を潤し、暑い時期とはまた違った美味しさがありますよね。記念館にお越しの際はぜひお試しください。

20260126-3.jpg愛媛みかんジュース飲み比べセット

 

20260126-4.jpg愛媛みかんジュース単品

スタッフ:山岡